2022年05月23日

サル痘(Monkeypox)の予防方法について

5月21日、世界保健機関(WHO)は、計12か国からサル痘ウイルスの症例が報告されている旨発表しました。WHOは今後更に非流行国にも症例が拡大する見込みとの見解を示しています。新たにサル痘ウイルスが発生した12か国(豪州、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、英国、米国)に渡航される方は、特に感染予防にご留意ください。なお、それ以外の国・地域に渡航される方についても、今後渡航先において感染が拡大する可能性が否定されないところ、感染予防にご留意願います。
現在有効な予防法としては、国立感染症研究所は以下のようにまとめてあります。

1) 症状のある者やサル痘を有する可能性のあるげっ歯類等のほ乳類との接触を避けること
2) 家庭、市中における感染対策について
発熱、皮疹がありサル痘が疑われる場合、マスク着用を行い、咳エチケットを守り、手指衛生を行う。また、患者が使用したリネン類から感染した報告があることから、使用したリネン類や衣類は手袋などを着用して直接的な接触を避け、密閉できる袋に入れて洗濯などを行い、その後手洗いを行う。

3) 病院における確定症例、疑い症例への感染対策について
確定患者および疑い患者に対しては飛沫予防策、接触予防策を取る必要がある。
サル痘の主な感染経路は接触感染や飛沫感染であるが、水痘、麻疹等の空気感染を起こす感染症が鑑別診断に入ること、サル痘に関する知見は限定的であること、他の入院中の免疫不全者における重症化リスク等を考慮し、現時点では、医療機関内では空気予防策を実施することが推奨される。
3) また、診療行為に伴うエアロゾル感染の可能性が否定できないため、N95マスクなど空気予防策を取る事を検討する。

4) ワクチンについて
天然痘のワクチンである痘そうワクチンがサル痘予防にも有効であるが、日本では1976年以降、痘そうワクチンの接種は行われていない。サル痘ウイルス曝露後4日以内に痘そうワクチンを接種すると感染予防効果が、曝露後4-14日で接種した場合は重症化予防効果があるとされている(CDC. 2021)。
なお、詳しく知りたい方は以下のウェブサイトをご参照ください。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/408-monkeypox-intro.html

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2022年01月12日

オミクロン株の症状の特徴

2022年1月現在、全国で第6波を迎えており、新型コロナウイルス感染症の新規感染者が増加しています。オミクロン株では従来の新型コロナウイルスと比較して、大阪大学医学部の忽那先生のまとめでは
・潜伏期が短い
・鼻水やのどの痛みなどの「かぜ症状」が多い
・ワクチン接種をしている人も感染しやすい
・重症化リスクは低い
といった特徴があります。重症化リスクが低い、と言っても全く重症化しないわけではなく、亡くなる方も報告されています。手洗い、3つの密を避ける、マスクを着用するなどの基本的な感染対策をこれまで通りしっかりと続けるようにしましょう。詳しく知りたい方は以下のwebサイトをご参照ください。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220108-00276330?fbclid=IwAR0BPrQBgLwkgPS7s7_RC9qsmDTeWnqacSOL0fJzKCK1hkqOAaemFz9nD_w

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2021年12月26日

新型コロナ ~年末年始に実践したい 基本的な感染対策~

オミクロン変異ウイルスの流行拡大を懸念される中、聖路加国際病院感染管理室の坂本さんが推奨する、年末年始に実践することが勧められる基本的な感染対策を3つ紹介します。
1. ワクチン未接種の方は早めに2回接種する。
 オミクロンの病原性(重症化させる力)については、デルタに比べて低いのではないかという推測がありますが、世界保健機関(WHO)は結論を出すのは時期尚早だとしています。南アフリカからは、オミクロンに感染後、酸素投与や集中治療を要する人の多くはワクチンを未接種であるとの報告があります。オミクロンは再感染のリスクも高く(デルタの約5倍)、アメリカでオミクロンに感染後、死亡したケースは基礎疾患があり、ワクチン未接種で、過去に感染したことがある50歳代の男性でした。仮に重症化する人の「割合」が小さかったとしても、感染者が短期間で急増すれば、重症化する人の「数」は増えますし、そうなると、医療体制が再び逼迫する恐れが生じます。こうしたことを踏まえて、今後は未接種者の感染や重症化のリスクがさらに高まることを想定した準備が必要です。

2. 2回接種が完了している方は、追加接種(3回目)を受ける。
オミクロンに対する追加接種の効果は現在評価が進んでいるところですが、これまでにファイザー製の追加接種後に中和抗体価が25倍に上昇するという報告があるほか、ファイザー製を2回接種した人が3回目を接種した場合、感染・発症予防効果が76%に上昇するという報告もあります。また、モデルナ社からは、1回目と2回目で使用した量の半量(50μg)を追加接種後に、オミクロンに対する中和抗体価が37倍に増加したとのプレスリリースが出ています。感染性が極めて強いと考えられているオミクロンの拡大を防ぐ対策として、追加接種の重要性が高まっています。

3. 基本的な感染対策を継続する。
ワクチンの効果が100%ではなく、デルタやオミクロンといった感染力が強い変異ウイルスが流行していることから、以下のような基本的な感染対策の継続は必要です。
同居者以外と話をするときや、人が集まる場所に行くときには、顔にフィットする不織布マスクを着ける
混雑した場所に行かない・お互いの距離をあける
換気が悪い場所に行かない・換気を図る
体調が悪いときは休む・よくならなければ早めに受診する
症状が軽い場合でも感染力を発揮するため、いつもの体調と違うときは人と会わないようにすることや、改善しない場合は、あらかじめ電話をしたうえで、早めに医療機関を受診することが勧められます。体調不良のときに市販の検査キットで検査をすることは、厚生労働省が承認した製品を使うのであれば良いと思いますが、症状が改善しない場合は、結果が陰性であっても早めの受診が強く勧められます。
詳しく知りたい方は以下のウェブサイトを参照してください。
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakamotofumie/20211223-00273861?fbclid=IwAR3mkrhR5E8IMoq6C8Idn2-kxarfuVmurnfcgM2QHwTAqnGDjy5W5-mraz8
posted by Kaoru at 23:15| Comment(0) | 日記